青花草堂- 中国磁器の基礎知識 -
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歴史
北京紫禁城の基礎知識

●北京紫禁城の基礎知識シリーズその1
「北京城、内城と外城/古建築物、仏塔」

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北京城を構成する重要なアイテム、要素、建築物のひとつに仏塔があります。
日本では見かけない建築物です。チベット式の仏塔、密エン式とよばれる仏塔、日本の五重塔に代表される日本式仏塔、この3つの仏塔だけでもデザインがまったく違います。
そして日本人には中に入れない、登れない塔に戸惑いを感じます。この戸惑いと密エン式という聞きなれない初耳の言葉であり建築物について、その由来を探ることで北京城のより深く知ることが出来るのではないかと思いました。

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仏塔そのものを検索すると、ストゥーパ、卒塔婆、塔婆、塔、供養塔、仏舎利即ち釈迦の遺体遺骨を安置した仏教建築物とあります。読んでその通りの意味でした。それなら入ることも出来ないし、登れないのは当然であると腑に落ちます。しかしながら日本の五重塔は中に入れるような構造では?と思ったりします。ここでは日本式五重塔は登れるかどうかには言及しません。

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次に、チベット式の白塔と密エン式のデザインがなぜこうも違うのは、密エン式は漢伝仏教の仏塔であるからです。即ち漢伝来、シルクロード由来。チベット仏教は、インドのチョモランマ越え由来であり、いわゆる宗派が違う。日式仏教とも違います。キリスト教会も、ローマ教会、プロテスタント教会、ビサンチン教会、ロシア教会でデザインが違うのと同じです。

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したがって信仰をしている方は、やみくもに手を合わせて祈りを捧げたりしません。私自身はプロテスタントクリスチャンですが、行動指針として仏前に手を合わせていけませんと教えられます。仏教徒のかたも同様かと思います。しかしながら信仰をする上で、どのような信仰であろうともその教え広めよう、宣教をしようとする気持ちは同じですから、これだけの仏塔や、千仏洞、仏像、仏画、寺、信仰者の方たちには共感、尊敬の念と感動を覚えます。チベットの聖地ラサに行くと日本では感じることがない人々の信仰心の強さに圧倒されます。映像や写真でしか見たことのない五体投地の日焼けで真っ黒で喜びに満ちた顔の人たちであふれています。遠くは1000キロ離れたところから五体投地でやってくる人たちもいるといいます。五体投地は3人一組のチーム編成です。2人が五体投地に専念し、一人は旅のバックアップをするサポート係です。衣服、水、食物を荷車引いて同行します。旅の途中の旅費は、宿泊は、道すがら同様の信仰心のある信者の施しで賄なれます。ラサは信仰者の門前市で、観光者の門前市ではありませんでした。

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